「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読みました
作者は佐藤 航陽さん
- 時間取引所「タイムバンク」の立ち上げ(この本の中で説明があります)
- フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」
- AERA「日本を突破する100人」
- 30歳未満のアジアを代表する30人「Under 30 Asia」などに選出
手に取ったきっかけ
- よく本屋で平置きされ、ポップなどで「今話題の書籍!」として見かけていたので興味がありました
- 「仮想通貨」に興味があるものの、いまいちピンと来ていないので知りたかった
- Amazonののレビューを読むと評判が良いので私にも理解できるかもしれないと期待
実際に読んだ感想。私に理解できるのか?
人生って平等じゃないんだな
作者の生々しい気持ちから始まった導入に引き込まれました。
「お金」とは「経済」とは何なのか?作者が現在までに掴んだ結論を、出来るだけ多くの人が理解できるように、優しく噛み砕いて書かれています。その為、段階を踏んで理解しながら読み進めることができます。
身近なはずの「お金」が知らないモノへ変わっていくことへの漠然とした不安
最近「今までの私の常識」の中になかった
- 仮想通貨(はてな?仮想?お金なの?)
- SNSで強い影響力をもつインフルエンサー(芸能人でもないのに稼いでるの??)の登場など
知らないことがどんどん増え、これからは「自分の知らないことが世の中の中心になっていく恐れ」が漠然とあります。
それが「新しい経済」なんだって
私の知らない、恐れを抱きつつ順応しなければと考えていた、新しい経済について第1章・第2章で説明されます。
資本主義から価値主義へ
ですが第3章、資本主義から価値主義への以降についての説明は非常にわかりやすかったです。今の若い方のへ感じていた「何故?」の疑問が「腹に落ちる感覚」です。
価値主義とは何か?
YouTuberやインスタグラマーと言われて、もてはやされる事が既に「価値主義」であり
今までは曖昧だった「注目、興味・関心」概念が
はっきりと数値として認識された結果(YouTuberやインスタグラマー)の存在だと言うことがよく分かりました。
古い世代(わたし)が違和感を感じる理由についても解説。納得!
違和感の正体
それは「ただの」注目や関心が、「評価や信用にすり変わっている」から感じるのだ。という説明も、正に!「それそれ😳」でした。
- メリットばかりではなく、行き過ぎると資本主義と変わらない問題はおこり得る、それを認識しておく事が大切と述べられています。
「老害」的思考になっている?怖いな
- 私はデジタルネイティブ
- 今の若い方はトークンネイティブ
デジタルネイティブ世代からすると、これから思いもつかないサービスが生まれ、感じる違和感や追いつかない気持ちから生じる不安や焦り、それゆえ規制を求める声が出る理由もわかりやすく説明。
とても納得いくと同時に、少々の物悲しい気持ちにもなります。気が付かないうちにトークンネイティブ世代からは「老害」的な思考に、私もなっている事がよくわかったからです。
一度出来上がった常識があると、新しく誕生した技術などをバイアスなしに見ることが難しい…
- 腑に落ちすぎて悲しい!
- そういう(頭の固い)所、確かに自分にある!!
第4章 「お金」から解放される生き方が凄い
バイアスかかりまくった自分からは、まず「本当に?」と感じましたが、トークンネイティブ世代からは、既に「あるもの」からの流れ、で自然なことなんでしょうね。
この本を読んで強く感じたこと
私はなんて時代に生きてるんだ!
お金が全ての資本主義から、個人の評価経済へ変わってゆく世界…
「自分の個」が評価される恐れと、同時に「私を評価される」ワクワク感!
年齢や全ての枠を超えて、生きる意味を、生まれた意味を自分の手で掴め、評価される時代は、なんて恐ろしくも魅力的なんでしょう。
まとめ。読んで良かった!
お金はただのツールになる。
私は学歴もなく、物覚えも悪いアラフォーですが
漠然と「これからのお金」に感じていた不安が何だったのか、この本を読んで紐解かれていく感覚はとても心地よいものでした。
- 知りたい。気持ちに応えてくれる本
- 話題になっていて評価が高いのも納得の本
興味のある方ぜひ、手にとってみて下さい。「お金」についてハッとする、これから先への気づきが得られますよ。