書評「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(著者)苫米地 英人
今まで「頭のゴミ」に支配されていた私
「感情のゴミ」を捨てる
こんなことはありませんか?
- ちょっとしたミスや、想定外の事が起きると、そのことで一日中頭がいっぱい
- 苦手な人から嫌なことを言われて、凹んだり、うじうじと悩んだりしませんか?
このようなあなたが振り回される感情は
ただの「感情のゴミ」です
このようなちょっとドキッとする内容から始まります。
些細なことでしょっちゅう凹み、うじうじして、その事をずっと考えてしまい、ブルーな気持ちに一日中囚われてしまう…それが現在の私です。
つまり私は今現在「感情のゴミ」に振り回されているんですね…筆者はこの状態を「抽象度が低い」と表現しています
「抽象度が低い」とは視野が狭いこと
抽象度が低い人は視野が狭いので、今「この瞬間のこと」しか見えていません
「会社でイライラさせられている自分」にどっぷりと浸り、周りが見えていない状態。
抽象度を上げるとは?
考え方
- 自分が感情的だと、周りの雰囲気を悪くしている…しっかりしないと
- 私よりも、もっと頑張っている同僚がいる
- 職場が経営不振で給料が低く、報われない労働にみんなイライラしている。私がムードメイカーにならなきゃ
このように視点を上げて自分を客観視して、イライラやもやもやから脱し、感情というゴミに埋もれないことが「抽象度を上げる」こと
確かに抽象度が低く、視野が狭いために、自分の感情に支配されている状態よりもずっと良い!
ゴール設定をする
「抽象度を上げれば感情というゴミを捨てる事ができる」のはわかったけど、具体的にどうすれば良いの?常にそんな風には考えられない…
筆者はそれには「ゴールを持つ」ことだと説いています
ゴールを持つことの強さ
- 自分が重要だと考えている、目的や目標が「ゴール」
- 「ゴール(目的や目標)」があると、それに合わせて視点が上がる、つまり抽象度が上がる
- 抽象度が上がれば「ゴールの実現」を邪魔するマイナスの感情に振り回されない
つまり、それが「ゴールを持っている人の強さ」になる
どうすれば?→「納得」の流れでするする読める
ここまでもグッと心を惹きつけられ、読み進めていきますが、この先も続々と胸に刻みたい内容が続きます。
- 「楽しい・嬉しい・幸せ」と言った感情そのものを目的とすると、一見ポジティブな感情もゴミとなる。目指すべきはゴール。
- 感情は娯楽。振り回されても意味のない感情に振り回されるな
- 「自分」とは「他者との関係にまつわる情報」で形成されている
- 人を見て「羨ましい、いいなぁ」と他人の人生を「良いもの」としている
私の本音の願望は?
「ゴール」を定める為に、自分の本当に願う、求めている事はなんなのか?本音はなんなのか?その事について深く追求されます。
読みながら「私の望む本音って何?」「一度しかない人生、自分の本音にフタをせず、自分が心から望むものを求めて生きたい」と、深く考えるきっかけになります。
あなたもぜひ考えてみてください。
深く考えると、私の本音はとても恥ずかしい「自分中心」でした😅
自分中心は「ゴリラの幸せ」
自分のドロドロの本音を解放すると、かなり抽象度が低い、自分中心だとわかりました
- しかし、その自分中心の本音は「本当の幸せ」ではない
- 抽象度が低すぎる為に「幸せというものを正しく理解していない」ゴリラの幸せだと説かれます
この幸せの価値観は、著者の願う価値観が入った視点なので賛否はあるかもしれませんが、私自身はとても腑に落ちました。
幸せの頭打ちからの解放は「人のために行動する事」
しかし、人間は自分のためだけに生きていては幸せにはなれません。自分以外の人のために行動してこそ人は幸せになれるものです。
あとがきより
きれいごと、と思う方もいるかもしれません。ですが、私自身、自分のためだけだと、どこかで「幸せの上限が頭打ち」になると感じていました。
自分の欲が満たされるのはとても嬉しいし、幸せだし、そのために生きている。欲のかたまりの自分。
でもそれだけじゃ本当の幸せじゃない事にも、気がついている私がいます。
だって「一人じゃさみしい。一人じゃ笑えない。一人じゃ満たされない」んだから…。
まとめ。たくさんの気づきが得られる良書!
この本を読んで、たくさんの気づきがありました
- ゴール達成が目的であって、それ以外の感情はゴミ
- 幸福感は目的ではない
- 未来が過去を作る
- 未来が最高なら過去も現在も最高
- ゴリラの幸せから人間の幸せが「本当の幸せ」
- 小さな事でくよくよしてしまう人
- 自分の幸せがわからない人
- 前向きに生きたい人
もっと早く読めば良かった
この感想が目にとまり、あなたが「頭のゴミ」で悩んだり、立ち止まって時間を無駄にしない人生を過ごせる、きっかけになれば幸いです。
もっと早く読めば良かった…!と私は思っています😊あなたもぜひ読んでみて下さい。